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クワイエット・プレイスのyoshi44のネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

音を立ててはいけない!という設定は、当然ながらドンブリこと「ドント・ブリーズ」を思い出す。
ホラー映画では常套な演出だけど、それを丸々一本の映画のテーマにすることで新鮮な恐怖を生み出した。
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本作はその設定だけ聞くと似てる感じだけど、まったく非なるもの。
「クローバー・フィールド」とか「サイン」みたいな宇宙人侵略ものの系譜。クリーチャーの造形はゲームの方の「バイオ・ハザード2」に出てきたリッカーにそっくり。
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弱点を見出すシーンとそこから繋がるラスト、あくまで一つの家族だけに当てた焦点など、とにかく演出の上手さが際立つ。
ほんの微かな衣摺れや、空気が漂う時の音とも呼べない音が、こんなにも大きく思えるなんて。そこにエミリー・ブラントの顔芸が炸裂すれば、劇場内も音を立てたらぶっ殺されるような緊張感に包まれるのだ。
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不満点は、クリーチャーが反応する音がどこまで許容範囲なのか曖昧なところ。あの理屈なら、そこそこ大きめの動物は全滅ですよ。鳥くらいの大きさ、うるささの。
あの世界で妊娠→出産しようとすることにも無理がある気が。
まぁ全部水辺に住めば解決じゃん、とか。
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最後に銃を取って立ち上がるのは、やはり女性。
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