このレビューはネタバレを含みます
「127時間」と「ザウォール」をミックスしたような設定
「127時間」のように痛々しいシーンが待ち受けてるわけでもないし、
「ザウォール」のように外敵がいるわけでもないので、ものすごく地味だ…
外敵の代わりに敵は自分自身という話で、トラウマによって身動きが取れない心理状態のアーミーハマーが、文字通り身動きが取れなくなる事によりトラウマと向き合っていくという、またこれ地味な…
しかも彼の悩みは、父のDVにより自分も結婚したら父のようになってしまうのではないか…?という結婚恐怖症の類いだが、まぁ彼女も美しいし、お前自身も美しいので、
何て贅沢なやつなんだ!テメェいい加減にしろ!!感情移入できるかっ!!と。。
いや!がしかし、
アーミーハマーの顔面の美しい事。
あの美しい顔が憔悴しきっていく顔を見てるだけでこの映画は観てられるのだ。
顔面だけでなく、アーミーハマーの首の長さ、体のシルエット、篭った声質も、とても美しい。
砂漠の真ん中で動かぬアーミーハマーがまるでギリシャ像の様でした。
ラストのオチに関しては、
これだけ頑張ったのにそんなオチかよ…
とこちらが憔悴したい気持ちにはなったが、
一人で観にきていたおばさんと同じ気持ちで見ることが出来たと自負している。