とがぴ

トップガン マーヴェリックのとがぴのレビュー・感想・評価

4.8
"その世代"を風靡した前作から36年を経て遂に作られた続編。トム・クルーズがどれだけの想いと覚悟を乗せてテイクオフしたかを130分かけて叩きつけたような作品だった。

どんな物でも続編である以上、新しいものが見たい気持ちと絶対に外してはいけない演出のコンボ。多くの作品がこの2つの葛藤に悩みながら製作されていくものであろうが、最早伝説となったあのオープニングを失くしたらそれはもうトップガンじゃないだろう!?と言いたげに、あのアンセムとDanger Zoneでワンツーフィニッシュの冒頭。(テロップも、画面の雰囲気も綺麗にトレースしてる)

物語としても熟練されたマーヴェリックの遂行不可能な任務を教官として新世代のエース達を率いていく最中で苦難を味わっていく。彼を推薦したアイスマンはトム・クルーズ直々のオファーで病のせいで声が殆ど出せない中での出演。映画を通した彼等の友情にも感動させられる。

亡き親友・グースの息子ルースターとの衝突を経ての終盤の共闘も含めて"胸熱"の嵐。型落ちの機体が最新鋭の敵を相手に奮闘するタイプの演出が好きな人は震える事間違いなし。

鑑賞したIMAXレーザーGTの最強クラスの迫力も相まって至高の映画体験。映画館で映画を観れる喜びを体現したような作品だったからこそ、上映終了後に拍手が自然発生したのだろう。
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