NAO141

トップガン マーヴェリックのNAO141のレビュー・感想・評価

4.5
最高に面白く、そして感動する!!
これぞ映画!これぞハリウッド!!
映画館の大スクリーンで観るべき作品!

オリジナルの『トップガン』は1986年に公開された作品。トム・クルーズ主演で、彼がトップスターとなった記念すべき作品でもある。アメリカ海軍の戦闘機パイロットが主人公の物語で、友情や恋愛を通して成長していくという〈THE 王道〉な作品である笑。作品は大ヒットとなり、日本でもこの年の洋画No.1の大ヒット作となった。テーマ曲〈Danger Zone〉はあまりに有名。1度は聴いたことがある人も多いはず。本作はその続編として36年ぶりに製作されたのである。

この続編、作品としての完成度が非常に高いと感じる。本作だけを観ても十分に楽しめるのだが、前作(オリジナル)を鑑賞してから本作を観た方が間違いなく感動レベルが違う!!最高な続編である!
そもそも物語冒頭、前作と全く同じタイトルバックで始まり、かつ、あのテーマ曲〈Danger Zone〉が流れてくる♪♪
これだけで「さぁ~始まるぞ~」とワクワクするわけである笑。

主人公のマーヴェリックは史上最高のパイロットであるが、昇進は望まず現役であり続ける(生き様が格好良すぎる!)。そんな大ベテランが新世代のパイロット達を指導しつつ究極のミッションに命を懸ける。本作はマーヴェリックとルースターが中心の物語であるが、このルースターは今は亡きマーヴェリックの戦友であるグースの息子。このマーヴェリックとグースの関係性やマーヴェリックが戦友グースの息子ルースターをどう見ているか、ここが物語の軸になっている。ルースターがピアノで〈火の玉ロック(Great Balls of Fire)〉を弾くシーンや物語終盤で旧型となったF-14にマーヴェリックとルースターの二人で乗り込むシーンは非常にグッとくるものがある。というのも、このルースターの座っている席は元々は父グースが座っていた場所なのだから。胸アツな演出が最高~。

それともう一つ、マーヴェリックとアイスマンの関係性も最高なのである。
前作でマーヴェリックの好敵手だった冷静沈着な男アイスマン。本作で彼はなんと艦隊司令官にまで昇進している。一方でマーヴェリックは大佐のまま。管理職と現場というまったく違う立場ではあるが深い絆で結ばれている二人の関係性も見所。また、前作でマーヴェリックがちょっかいを出していた女性として〈名前だけ〉出ていたペニーが、本作でヒロインとして登場するというのも面白いね!
ハングマンもなかなか良いキャラだね。
登場人物が皆、魅力的なんだよな~。

本作の最大の見せ場は非常に多くの戦闘機飛行シーンだが、基本的にすべて本物で撮影されている。また、トム・クルーズだけでなく、他の若いキャストたちも5ヶ月もの訓練を受けて、本当に時速900km超のF-18に乗っているのだ。もの凄いGがかかるわけだが、実際にコックピットに入って強烈なGを受けているため、それに耐える様が捉えられている。俳優達の〈役者魂〉も凄い作品だよな~。特にトム・クルーズね笑。
※この作品、夕日のシーンがまた美しいんだよね。個人的に作品のマイナスポイントが見つからないんだよなぁ~笑。

前作『トップガン』から36年が経過しての続編であるが、この年数の経過そのものが本作のテーマ性となっており、非常に魅力的な素晴らしい作品だった!
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