Ginny

トップガン マーヴェリックのGinnyのレビュー・感想・評価

2.5
空間認識能力が低く三半規管が弱いため、劇場で見たら"死"しかないと思ったのでWOWOWで鑑賞。

みんなが好きなものを詰め込んだ感じ。
ド鉄板。美味しい材料で美味しい最新調理器具でみんなが好きな調味料で作ったらそりゃ美味しい大衆料理ができるよな、という感じだけれど大味だし素材の味は無視という感じがする。
映画館に大勢の人を呼び戻した功績があるとか。それは素晴らしいけれど少し私は手放しで喜べない、逆張りとか水を差すとかではなく。

文脈として続編ということで経過した年数を意味があるものとして語られているけど今のご時世に必要な映画なのかというとそのエンタメは何十年前に量産されたものだよ、と思う。
悪いものを作った敵国がいました、それを爆破します、追ってくる敵は倒します。
ごく単純な展開の中で人の命が奪われます。
脱構築で頼む。二項対立じゃない。違う解決法を提示することが可能な世界であって欲しい。

トップガンの世界観の続編なら、それは無理かもしれないけど。
トムクルーズが時を経ても変わらない、それは良くも言えるし、悪くも言える。
トムクルーズも変わってないしトップガンの映画の価値観も変わっていない。
身内や仲間を大切に思う気持ちは素晴らしいけれど、その思いが他人にもあるはずという想像力を働かせて、武力行使ではない、人の命が奪われないものが今は見たいし、未来を生きる人に提示して欲しい。
だって、現実で対立や殺戮は起きてしまってるから。

冒頭はNot todayでアラゴルンじゃんと湧いたり、セッションがセッションし出したけど亡き父の思い出と重なりどう取り扱っていいかわからなくなった。
マイルズテイラーのヒゲ姿あれでいいの?私は踊る大捜査線の映画で和久さんの甥っ子を見せられた時のような落ち着かない気持ちになったよ。
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