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サンキュー・スモーキングのarchのレビュー・感想・評価

サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)
3.9
資本主義への風刺をタバコ会社側のロビイスト視点で描いている。煙草の持つ毒性や害から"個人の選択"や"売る側の生活"に論点を変えていくのは、ニックのスキルに通ずる点で実に面白い。

アンチ煙草映画として有名な「インサイダー」では煙草の毒性の隠蔽が問題になっていたが、人々はその毒性に気づいても吸うことは辞めなかった。
つまり「インサイダー」で描いた時代の先を今作では描いているわけです。
責められるべきは作る側なのか。吸う側ではないのか。論じるべき点はどこなのかを曖昧にして、物語のオチすら論点のすり替えに近いハッピーエンド。呆気ないラストも丸め込まれた気分です。

因みに俺もケイティーホームズに乗っかられたいです。
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