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寝ても覚めてものsatsunのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
3.5
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大阪に暮らす21歳の朝子はとある写真展で出会った麦という男に一目惚れし恋に落ちる。それから2人は幸せな日々を過ごしていたが、ある日を境に麦は忽然と姿を消してしまう。
それから2年後、朝子は東京のカフェで働いていた。そしてそこのコーヒーを提供している日本酒の会社で出会ったのは麦と瓜二つの男、丸子亮平だった。

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まず最初に、「ドライブ・マイ・カー」アカデミー作品賞ノミネートおめでとうございます!🎉
茶一郎さんという映画解説系YouTuberの方のアカデミー同時視聴ライブでリアルタイムで歴史的瞬間に立ち会うことが出来たので凄く感激でした😭
普段は洋画ばかり観てますがこれを機に邦画も観ていこうかなと思いました!
早く観に行かないとな、、



さて映画の感想。ハッキリ言うと唐田えりか演じる朝子にはまっっっったく感情移入することが出来ませんでした。理解出来ない。

僕「ホリミヤ」っていう漫画が好きで、もし好きな方いたら分かってもらえると思うのですがこの漫画、本当に悪い人が1人も居ないんですよ。みんながみんな優しい。
この映画も同じで、高速運転後の亮平とか、取り返しのつかないことをした朝子を受け入れる春代とか岡崎のお母さんとか、特に良いのはお好み焼きパーティ。最初は観ていてハラハラしたけど串橋の根は優しい所がしっかり垣間見えて凄く好きなシーン。(てか亮平の場のリカバリー力の高さ、、人間が出来すぎてますね笑笑)
だからこそ余計に朝子だけが浮いてみえるんですよね、もうどうしようもないくらい。よく言えば自分に正直に生きてるんだろうけど悪く言えばすこぶる空気の読めない人というか?
麦と2人でいる時は幻想的に描写されるからもしかしたら本当は実在しない、朝子の空想上の存在なんじゃないかなと。

でも観たことない雰囲気の映画だと感じたのは確かでそれが出会いの場面。こういうのって 「人気恋愛漫画が原作の大衆ラブコメ映画」 だったら割とありそうだし一種のコメディ描写になると思うんですけど、それとは違う静かな映画でこれをやっちゃうからかなり衝撃的でした。

これが映画初主演だった唐田えりかは、慣れてない感じが逆に朝子の不思議ちゃんな雰囲気に合っていて良かったと思います!

監督さんの考えがあってこういう映画を撮ってるのだろうから、「感情移入出来ない!!」で切り捨ててしまうのはナンセンスだと思いますが、やっぱり少し難しい映画でした。
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