1900年前後のイギリスとインドの話。
高齢のヴィクトリア女王。
気難しい性格、絶対的な地位、激務。
早くに夫を亡くして、孤独を感じていた。
そんななか、ある式典で当時支配していた
インドの青年と出会う。
はじめは、イケメンってことただけ。
ただ話すうちに、異国の言葉や文化、
彼の発する言葉に、孤独だった心は
潤されていく。
女王にインドの青年が近づくことで、
周りは心配を通りこして…。
テンポもいい。
そして女王の人柄の分かる台詞。
百年後の今だから女王の人に対する
感覚ってすごいと思う。
だから偉大な女王だったのかな。
晩年、家族がいようとなかろうと、
最期は孤独にこの世を去る。
彼のような心に寄り添い看取ってくれた
人がいたことに羨ましさを感じるし、
その彼を見つけた女王の運のよさなのか
人を見る目なのか…。
私は彼を思い発した言葉から、
後者なのではないかとかんじた。