【ネタバレなし】
大好きな『桐島〜』が、同じ時間での限られた空間の中で、登場人物の立ち位置と視点の違いによって視える世界も全く違うという物語を、"並列"な時間軸で観せてくれた作品でしたが、今作はソレを"直列"で観せてくれたよう感じました。
この世界の全ての人間は皆この世界の主役であり、自分だけの物語を生きている…
でも、その全ての人は繋がり影響しあっている。
そして自分の意思で生きているつもりでも、全く別のとこからくる予想外の流れや、ちょっとした気紛れ、或いは些細なきっかけやそのタイミング次第で、世の関わりと運命が大きく変わってしまう…。
もしかすると、現実は常にその偶発的で不確実の拙い瞬間の繰り返しで回っているのではないだろうか…。
そんなことを現実的に感じさせてくれた素晴らしい映画でした。
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