「女が看板を三つ立てました」。
潔いほどの単刀直入さで映画は始まって、物見遊山な期待感で眺めてたら、あれよあれよと物語は転んでいって。
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これエビング限定の話じゃなくて僕の足元にまで広がってる話だって実感としてわかるから、泣きそうな疲労感とともに「あ〜〜〜〜〜〜無理よ無理、生きるの大変すぎるよ」って。どこで止められるよこの誰をどんな立場でどんな言葉をかけられるんよ 無理じゃん不可避じゃん無理じゃんむずすぎんよ〜〜っつって。高尚な感慨とかじゃなくて、やだやだやだ〜〜って駄々をこねる学童のような気持ちで。
「こんな」なんだったら、一人で生きられる仕様にしといてよ。
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でも、本当に不可避だったら、人間絶滅してるよな〜〜。道々で考えればいい。
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脚本も素晴らしければ、芝居も素晴らしい。超一級品なのは間違いないのに、「高級品」にはなってないという絶妙。
こんな映画どうやって作るんよー。