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スリー・ビルボードのこたつムービーのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
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良い映画ですよね。それ前提でもちろん語るけど、ホント、アメリカ映画だな、とまず思った。つまりアメリカ人のための映画だな、ということ。署長の地位=西部劇の保安官のような《地元のヒーロー性(もちろん白人)》って現地でないと肌で実感しないと思うんだよね。あとサムロックウェルの裏って、実は、手紙でしか語られてない(そのあと感動的な実証はあるけどね)。だから若干、脚本はカンペキでもないとも思う。

これは「仮面」=「役割」が外れた時、人間はどうするのか?という映画だろう。主要登場人物のすべてがそう。そのテーマはもちろん《見た目と実体》っていうところにも共通して打ち込まれてる。テーマのしっかりした映画。要するにアメリカ映画だなって。アメリカという「仮面」=「役割」が方々で外れ出してひさしい今、現地ではウケたんだと思う。で、それを見る日本のオレたちは・・・あれ、オレ含め三人しか劇場に居ねえな・・・みたいな。

見終わって、「役割と実体」の米映画として「クラッシュ」や「バベル」系統の映画だなと思ったなあ