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スリー・ビルボードのplantseedsのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.7
『その人の今のその姿。それだけでは、真実はみえてこない』

今年のいわずもがな洋画話題作。
90回アカデミー賞で、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞。
サム・ロックウェルが助演男優賞をそれぞれ受賞。
そして、助演ノミニーのウディ・ハレルソン3人の怒涛の演技合戦感。

作品の話とは全然関係ないですが、
個人的にはあまり残らなかった作品でした…(笑)
それが、作品の善し悪しだからということではなくて。
どんな作品が自分の心に響くかは、「作品が」というよりも、
その時の自分の状態や、精神状態によるので、タイミングが合わなかったのだなあと思いますね。

どんなに認知度のない作品でも、その時の自分にマッチしたり、心の中の詰まりに引っかかるものが多ければ、
自分にとって非常に、意義深い作品になるわけです。

とはいっても、
こういう「あんまりだった」という作品が後々、自分の人生にどう影響するかはわからなくて、
なにを言いたいかというと、
その時の「面白い、面白くない」という判断だけでは、今見た作品が後々の自分とってどのような存在となるかはわからない。
なので、「つまらなったな」といって一蹴せずに、
作品のことをどこか、心の奥ににとどめておくことで、後々経験を重ねた後に意味を帯びてくることがあります。

自分も若輩者ながら、そういうことがあります。
だから、こうやって「無駄、無駄」と決めこまずに、作品を見るのは好きです。
究極的には無駄ってないのかしれないと、思ったりもします。

この作品は、そんな感じで、
後々寝かせた後に、響いてくる予感がした作品でした。
今の自分には、まだ見えてないことがある気がします。

作品の内容的には、頭にも書いたとおり、
「表面上の行動や、振る舞い」だけでは、その人がどういう人なのかは見えてこないし、
良く知りもしないで簡単に人のことを決めつけること、それはできないなあと感じました。
「知った気になって、決めつける」それは本当にダメと思うので。
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