のりまき

スリー・ビルボードののりまきのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
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「ebbingってなに?」と思ってたら架空の町の名前だった。
広告から娘を奪われた母親の復讐劇かと思っていたらそれは味付けにすぎず、ヒルビリーを描いた社会派の作品だった。
どんどん予測外の方向へ転がっていくストーリーで思わぬところで終結。
ただ女性の描き方は定型で、だからこそフランシス・マクドーマンが対比として光輝いている。旦那の作品以外の方がいいんではないの?彼女の強さと弱さ、正しさと間違いは人間の核心的な部分に触れている。
そしてサム・ロックウェルにやられた!ウディがいいのは予想していたが嬉しいダークホースが。啓蒙は人の心を打つ。
かなり荒々しい内容なのに、素晴らしく美しい画面が多く、そういう面でも楽しめるのでバイオレンスが苦手な人でもチャレンジする価値はある。
ウエスタンの手法を借りているので西部劇ファンにもいいかも。
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