アキ

ダンボのアキのレビュー・感想・評価

ダンボ(2019年製作の映画)
3.1
売りの一つであるダンボの可愛らしさ以上に可愛いというか美しいエヴァグリーンに見惚れていたら何だかダンボに然程の可愛らしさを感じられなくなってきたので、エヴァグリーンの魔力から逃れるように首を振ってダンボばっか眺めてたら不思議と可愛いらしさが復活して一安心の想いは残念ながらその安定した筋運びに感じられなかったのも安定っつうのは裏を返せば平板に沈む可能性も濃厚に帯びているからで 、事実として此作にあっても似たようなシーンが続発で、ダンボの飛び回る姿を同シチュエーションで何度見せんねんとその進行に足踏みした著しいテンポの悪さが不安を煽り、このままではアカンアカンとかおもて、ダンボの可愛らしさに加えて何かしらの強みをも一つ見いださなねばとおもて、そうかそうかと監督がティムバートンであるからその印はきっと劇中に散見されてるはずだとおもて、注意深く眺めていたらダンボに施された白粉と唇に引かれた真っ赤な紅なんかはこれはバートンならではな巧みの魅せ方といってもよいのではないか。口端で紅が溜まりになってる様相はダークナイトのジョーカーを想起させ、その狂ったニュアンスが此作のほんわかテンションに強い動揺を与えている働きは巧いよね。
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