NAOKI

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのNAOKIのレビュー・感想・評価

3.9
「貴方はいったい…?」
「ボンド…ジェームズ・ボンド」

流石に年寄りのおれでも一作目の「ドクター・ノー」はリアルタイムでは観てない。
ショーン・コネリー・ボンドはテレビの洋画劇場で楽しんだ。
学生時代「007(ダブルオーセブンと読む!)」は格好のデートムービーだった。その頃のボンドはロジャー・ムーア(こないだ亡くなったね(泣))…軽妙で甘いマスクのお洒落なボンド…スーパーカーが潜水艇になったりして海水浴場に上がってくると窓から小魚をボイって捨てたりしてね(笑)彼女と観に行く映画としては最高だった。

時代は移り、007はすっかりダークでハードなアクションシリーズに変貌したなぁ。その立役者がダニエル・クレイグ…

彼が当初ボンド役に決まった時、イギリスで反対署名運動が起こったんだ。英国の淑女たちにとってボンドは甘いマスクでスマートじゃなきゃいけなかったんだな…
ダニクレはヤクザみたいで怖すぎると嫌われたんですよ…(笑)

あれから15年…
そんなダニクレ・ボンドもこれが最後だって?
しかもコロナで2年待たされて…

奇しくも緊急事態宣言解除の日が初日になった!
仕事帰り今日から復活したレイトショーに滑り込む…

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」
死ぬ時ではない…
昭和だったら「死ぬのは奴らだ」だな(あ!これはすでにあるか)(笑)

さて、007といえば毎回まず冒頭に「掴み」とも言えるワンアクションがありそしてお馴染みグラフィカルなオープニングアクト…
いつも素晴らしいと思うのだが今回のアバンタイトルは圧巻!

このアバンタイトルにおれは心掴まれるどころかお約束ロマンチックな主題歌(今回はビリー・アイリッシュ!)が流れ始める頃にはもう一本映画を観終わったくらいの満足感に酔いしれていました(笑)

いやぁおれは今回のアバンタイトル過去最高だと思いました。すごいよ…

さて本編については1ミリも語る気はないです。

みんなも色々なところからネタバレくらう前にぜひ映画館へ!

ダニクレ・ボンドのラスト・ミッション…刮目して見届けるべし!

007?…ただの数字でしょ?

ふ〜(笑)

映画が終わったとき、深夜0時をとっくに回っていました。
…おれは商業施設の屋上の駐車場でアストンマーティン(ウソ)に乗り込むと…しばらくは今観た007を思い返して少しの間夜空を見上げてぼんやり考え込んだ。
それからハンドルの横に並ぶボタンの一つを押した。
愛車は空中に浮かび上がると羽を広げて矢のように我が家を目指して飛んでいくのでした。
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