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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのsweepのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観る007は迫力がすごすぎました

前半、中盤の高揚感がすごかったです。すごくのめり込めました。終盤は少し衰えたようにも感じました。全体としては良かった印象です

一番印象的だったのは映像、ショットの美しさです
美しい景色が多かったですし、ガラス壁からの侵入のシーンやイギリスでジェームズボンドが歩くシーン、ミサイルの弾道の煙、冒頭のカーアクションにて煙を出しながらくるくる回るシーン、美しかった…

社会が多様性を受け入れられるように変わっていっている中で、黒人で女性の00のエージェントが登場したり、Qが男性と交際していることがさらっと分かるシーンがあったりと、社会の流れには合っていたんじゃないかなと思います。
特に後者は、あからさまにLGBTQを取り入れるのではなく自然と取り入れていたのが好感でした

登場人物の中では、ジェフリーライトとアナデアルマスが個人的にはめちゃめちゃ良かったです
アナデアルマスの衣装がアクション時にマントっぽくなっているのも良かったです

逆にラミマレック演じる敵役サフィン、前半ではストーリー的に少しずつ明らかにされつつも裏で糸を引く存在として存在感がありましたが、後半やっとサフィンのことを突き止めてからは結局そこまで存在感なく感じてしまいました
サフィンの基地に着く前に一度くらいジェームズボンドと会うシーンがあったほうが良かったのかなとも思ったり

ストーリーは上にも書いたように前半はスペクターのほぼ全滅などの謎があり、裏を引く存在を感じつつ謎が少しずつ明らかになっていくのはよかったです
しかし、基地に着いたあたりから失速してしまったように感じました

コロナの影響で、予告を公開しているのに延期が続くという異例の状態のせいで期待値や展開の予想がおかしくなってしまったりしていたと思います。これはかなりのハンデとなってしまっているんじゃないかなって

この作品でダニエルクレイグがジェームズボンドを演じる007は終わりなわけですけれども、今の俳優によるジェームズボンドとMやQやマネーペニーやフィリックスライターなどとの掛け合いが観れるのも最後なのはすごく悲しいです。
今のキャストの007の最後の作品と考えると、文句はほぼなしの魅力がたくさんあるとても良い作品でした
ダニエルクレイグのジェームズボンド、007作品を楽しませてくださり、今シリーズのキャストやスタッフさん本当にありがとうございました
最高の映画体験をありがとうございました
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