松原慶太

カンナさん大成功です!の松原慶太のレビュー・感想・評価

カンナさん大成功です!(2006年製作の映画)
2.6
天性の歌唱力がありながら、超デブでブスのため華やかな芸能界の裏で「ゴーストシンガー」に甘んじているカンナさんが、大失恋のショックで全身整形をおこない、抜群の美女に生まれ変わる。カンナさんははたして整形によって幸せになれるのかどうか。

主人公の女優がじっさいに歌がうまいのがいい。音楽業界が舞台となるが劇中の選曲センスもいい。ウェルメイドな恋愛コメディだとは思う。

ただ、登場人物たちがいまひとつ魅力に欠け、感情移入しづらいのが難点。ラストも「これでよかったのかなぁ」ともやもやした感情が残る。個人的には、おなじようなテーマなら、ファレリー兄弟の「愛しのローズマリー」のほうが、気持ちよく笑えたし、納得感もあった。
松原慶太

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