全身整形で生まれ変わる女の子のシンデレラストーリー。
気軽に見れる！元気になれる！
というレビューが沢山あったので観賞したけれど、逆にものすごく考えさせられてしまった。
整形手術はひとつの手段であるし、主人公は英断したのかもしれない。
でもそこじゃない。
なんであのプロデューサーに固執してしまったのかということが、どうしてもモヤモヤする。
この男、最初から映画を見てたら言動から誠実な人とは思えない。典型的な見た目だけの底が浅い優男という印象が最後まで拭えない。
主人公がここまでする男じゃないのに、と考えてしまう。
シンデレラストーリーは大好きだけと、この映画に乗れないのは、もうひとつ。
この映画を見て綺麗になろうって思った女性が、どんどんお金を費やして整形して、その結果、私腹を肥やした人がいるのかしらと思うと、モヤモヤするから。
確かに歌手になるというビッグドリームを前にすると、圧倒的な美が必要かもしらない。
けれど、日常生活でそこまでのものって本当に必要なのだろうか。
見た目だけがすべてじゃない男の人もいると思うし、特別な美人じゃなくても幸せな人はいる。
そういう気づきを与えてくれるような映画がヒットした方が、本当の意味で外見に捕らわれない若者が増えるかもしれないなと考えさせられた。
