シノミー

君の膵臓をたべたいのシノミーのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
4.3
正反対な2人の儚い春の思い出。
桜良ちゃんのキャラが確立されていたと思う。
実写版よりも2人の心情描写が分かりやすくてアニメもいいなって思いました。
やっぱりわかってても最後は悲しいし、泣いてしまった。
それくらい感情移入しやすかったです。
最近、邦画で人がよく死んだり、不幸に見舞われる傾向があるけど、これは普通に成功だったと思う。突っ込みどころも割と少ないし、僕の好きなsumikaの楽曲がいい具合に混じり合ってシーンを彩ってた。
改めて思ったのは、桜良ちゃんのコミュ力が半端ではないということ。
"僕"の対応が初めから中盤まで塩対応過ぎて桜良が見てて可哀想なんだけど、それでもあの返しを瞬発でして、終始明るく振る舞ってるのを見て、切なくなった。
普段明るい反面、シリアスの重みが増して、辛いなぁって。
正直、死ぬってわかっててから知り合う主人公も相当な覚悟だったと思うし、見ず知らずでいられたほうが楽に決まってるのにね。
それができるくらい他人に興味もなく関与もしない彼だから悲しまないと思って桜良は知り合おうって思ったんだろうな。深い。
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