きゅうげん

レザーフェイス―悪魔のいけにえのきゅうげんのレビュー・感想・評価

3.3
2013年版の前日譚。
狂気の母親リリ・テイラーvs暴力保安官スティーブン・ドーフという対決は豪華ですが、映画が『悪魔のいけにえ』になるのはレザーフェイスが誕生するラスト15分だけ。
序盤の組み立ては煩雑だし、中盤のロードムービー感もボンヤリめ。主演はむしろイカれた“ボニー&クライド”カップルと言っていいほど(※レザーフェイスとは無関係に活躍して、レザーフェイスとは無関係に死ぬ)。
せっかくソーヤー一家全員が若い時の話なんだから、もっとエクストリームなスプラッター・ホラーにして欲しかった。あの三兄弟ポテンシャルありすぎるでしょ。

ただ、牛の腐敗死体に隠れたり肉片を豚に食わせたりマジで知らん自殺体が突然登場したり、悪趣味加減はナイス。
スティーブン・ドーフのやられっぷりも最高でした。腕ボロボロからのお腹ギコギコ!

シリーズにおける本作の位置付けは、レザーフェイスがときどきみせる女装について、その切ない真相を物語る映画……って考えるのがいいのかも。
ところで新しいネトフリ版も、何度目かのリブート企画ってことでいいんですかね?