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レザーフェイス―悪魔のいけにえのTSのレビュー・感想・評価

3.4
【前日譚として見たら厳しい】74点
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監督:ジュリアン・モーリー/アレクサンドル・バスティロ
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー
収録時間:89分
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2018年劇場鑑賞41本目。
とても評価が低いですが、それは『悪魔のいけにえ』の前日譚として見た場合であり、単作としてみたらそこそこ楽しめるホラー映画と思いました。まあ大概の方は前日譚と思い見に来てるので致し方ない評価かなとも思えてしまいます。

あの殺人鬼、レザーフェイスがどのようにしてあんなおどろおどろしい存在になってしまったのか。その辺りにメスを入れた作品であるとしてファンからは注目されたでしょう。ただ、多くの方が言及するように、何故あんな風に狂ってしまったのかという根拠が弱すぎる気もしました。結局ソーヤー家の連中が最初からやばすぎたため、レザーフェイスことババ・ソーヤーはあんな風になってしまった、としか言い様がないです。だって、5歳の誕生日にプレゼントとしてチェーンソーを与えるなんて、世界広しといえどそんな家族はないでしょう(あれば大問題ですが)。最初こそ抵抗するものの、子どもの頃に植え付けられた思想、習慣というのは中々剥がれないようでして、最終的に完全なる殺人鬼と化してしまいます。

今作はレザーフェイスを含んだ精神病院から脱出した4人の人物と、誘拐された看護師が中心になり、警察から逃げまくるというロードムービー的要素も兼ね備えています。誰がレザーフェイスと化すのか、という予想をするのも楽しいのですが、完全にミスリードであり、一本取られてしまいました笑笑 追う警察の人も、過去に娘をソーヤー家に殺されているということもあり異常。精神異常者を捕まえるためなら手段を選ばないという荒くれ者であります。

一応R18であるため、それなりにグロテスクなシーンはありますがやや抑えめ。むしろR18にしてはかなり温いかなとも思ったり。鑑賞者に配慮したのでしょうが、はっきり言ってこの作品を見に来てる方は、少なくともチェーンソーで体がぶった切られるシーンがあっても納得のいく方であると思うので、いらぬ配慮だったかなと笑
それでもテンポは良かったですし、終盤のソーヤー家のシーンは懐かしくもありましたので、個人的には及第点。ただ、取って付けたような前日譚ということも否めないので、今シリーズのファンであればあるほど、納得のいかない作品なのかもしれません。
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