rage30

リディバイダーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

リディバイダー(2017年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

複製された世界に送り込まれる男の話。

現在時間はFPS風の主観視点で描かれ、そこに過去の回想シーンが挟まれていく…という構成。
序盤は訳の分からない状況に放り込まれるが、回想シーンを見る事で段々と状況を理解していくわけだ。

主観視点で描かれるアクションシーンは臨場感があって、なかなか楽しめた。
FPSが浸透した時代だからこその、FPSっぽい演出は楽しいし、CGも安っぽくなくて迫力がある。

ただ、その一方で世界観がなかなか難解で、ノイズになってしまったのも事実。
観客を混乱させるのは良いのだが、流石にその状態が長く続くとストレスになってしまう。

「主人公は自爆要員でした」というオチを隠す為に、あえて情報を小出しにしたのだろうが、そのおかげで難解な世界観をより難解に感じてしまった。
普通に情報をオープンにしてくれた方が、素直に楽しめた事だろう。

主観視点によるアクションや世界を複製するという設定は興味深いだけに、惜しい一作。
ちなみに、主観視点=主人公が姿を見せない=主人公は既に死んでいた、みたいな叙述トリックを予想していたのだが…関係なかったね。笑
rage30

rage30