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デス・ウィッシュのoldmanSEヨKのレビュー・感想・評価

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)
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観ている間は楽しめましたが…なんだか中途半端というかどっち付かずな作品に感じました。

そもそも最初から筋骨隆々+スキンヘッドなブルース・ウィリスが「ヤル気満々だろオマエ!」なんですよ。

リメイク元のチャールズ・ブロンソンは、結構いい感じの非暴力主義者な雰囲気がでてて、しかも、というかだからこそ、家族をめちゃくちゃにされたやり切れなさから、たまたま手元にあった拳銃を手にするという哀愁があったのですが、今作はそういった十字架を背負った雰囲気は全くナシ。
一旦スイッチが入ったウィリスは、撃たれてもビクともしないジョン・ウイック並の男。

『狼よさらば』の主人公は、結局真犯人に出会わなくて、子供の頃に観た時はなんだかモヤモヤしたんだけど、今作と比較して"復讐出来なかった”意味が作品としての深みという部分で、逆によく理解出来た…というソコだけが今作での収穫かも…と思ってしまった。

ちなみに、ハービー・ハンコック作のリメイク元の『狼よさらば』の曲”Joanna's Theme”は美しくて好きです。
ウェイン・ショーターの『ネイティブ・ダンサー』とか、ショーターが好きらしく、ハービーよりはショーターの他のアルバムで聴けます。
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