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デス・ウィッシュのhirogonのレビュー・感想・評価

デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)
3.5
シカゴの病院の救急外科医、ポール・カージー(ブルース・ウィリス)による復讐劇。

久々のブルース・ウィリスのクライムサスペンスですが、作品としてはちょっと物足りない。

乗り切れなかった要因
・ブルース・ウィリスは医者という設定なので、アクションはそれほどでもない
・銃の扱いすら素人の医者が、犯罪グループと渡り合うリアル感が薄い
・銃による私刑を肯定するような内容

今この映画がリメイクされる背景は、銃規制に反対する業界団体のロビー活動の一環?
でも、そこに引っかかってしまうと楽しめないので、そこのところは置いといて、、、


(以下、ネタバレ)
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ポールは、強盗団に家を襲われます。
妻のルーシー(エリザベス・シュー)と娘のジョーダン(カミラ・モローネ)はポールの病院に運ばれますが、ルーシーは亡くなり、ジョーダンは昏睡状態のまま意識が回復しない。

妻のお父さんが言う言葉、
「警察は、事件が起こってからでないと動かない」
「守りたいものがあるなら、自分で守るしかない」

警察に任せていても犯人は捕まらないと考えたポールは、個人的な復讐に走る。

非合法に入手した銃で、まずは街の悪人に制裁を加えることから始める。
ポールは医者ですから銃の扱いも素人。ネット動画で手入れや扱い方のお勉強です(^_^;)

衣類は、病院の患者のものからフード付きパーカーを調達。あの頭だけでかなり人物特定されそうなので、フード付きというのはミソ(笑)。
現代では、あちこちに設置されている固定カメラはもとより、どこで誰がスマホで撮っているか分からないので、身元がバレないようにという配慮は、やってやり過ぎということはない。

そして、そんな制裁のシーンがやはりスマホで撮られてネットにUPされ、世間で物議を醸します。
悪への制裁を許容する人たち、個人による制裁はモラルハザードに繋がると警告する人たち、、、

どちらにしても注目度は高く、一部ではヒーローのように扱われ、”シカゴの死神”と呼ばれるようにる。

スマホがキーアイテム!
犯人側も警察もポールも、スマホやネットから有効な情報を引き出そうとします。現在のネット環境を考えれば、それもまたむべなるかな。

医者なのでメスの扱いも馴れたもの、えぐいシーンもあります。
本来は医者なので、犯罪グループとの闘争は結構ラッキーも重なってます。
そして、犯罪グループのリーダーたちとの最後の死闘...。

本作は、妻を殺され娘を傷つけられた男の復讐ストーリーとしてシンプルに楽しむのがよさそうです。
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