山椒

ぼくらと、ぼくらの闇の山椒のネタバレレビュー・内容・結末

ぼくらと、ぼくらの闇(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


最初はスタンドバイミー的な
要素なのかな…と思ってたら
全然違うドラマがあった

アリソンはなんて魔性の女!!!
実は主人公は
アリソンだったように思えるな

冒頭の血塗れのシカを目撃してるのは
キリスト教の比喩なのかな
キリスト教では悪魔とされてるものを
目撃したアリソンがそれに
取り憑かれてしまって
冴えない男の子たちを引っ掻きまわして
こうなってしまったみを感じる
ジョシュが悪魔に見えて
引き寄せられた感じに見えた

冒頭のシーンで
イカを馬鹿にしながら食べてるのも
日本食を絡めててそのあとに
日本刀が鍵になってきたり
なんか監督は
日本を引っ掛けたかったのかな🇯🇵

ハッパ吸って日本刀持ち出したときに
あっ、これは誰か死ぬなと
思ったけど死に方が結構リアル
事故だとしてもここで殺人の味を
知ってしまった
ジョシュは狂って自己防衛をするために
いろんなジョシュが出てきたのかな
全てがダメになってこの行動に
走ってしまったのか
悪魔が乗り移ったかのように見える

この頃の年頃は周りの環境が全てで
とても小さな亀裂で全てがだめで
死んだり殺したりとにかく
大袈裟になってしまうのは
実社会でもよくあることだからリアル。
親に言えない大きな隠し事を
どう自分の中で解決すればいいのかで
思春期のとても深い闇に
引っ張られてしまったのかのように思える

セックス、ハッパ、トラブルに
興味津々なアリソンは
かつて親友同士だった2人の間に
うまくするりと入っていって
最後の最後の瞬間にはもう
何事もなかったように
振る舞うのが恐ろしい

ザックと母親の関係性があったから
ザックは自分に傷を与える方向に動いて
助ける方向に気持ちを切り替えれたのかな
あのお母さんめちゃくちゃ最高じゃん

夢の中に出てくる顔が見えない
ダリルめちゃくちゃ怖かったな

最後の最後に親友と目配せを
するあたりとかどうしようもない
感情がうまく表されていたな
目を伏せて何も見えなくなる
ジョシュの姿がほんとに闇に包まれてた

音楽の使い方とか
映像が綺麗で表情の切り取り方もうまい
考えさせられる面白い映画でした
山椒

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