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殺人者の記憶法のkaitoのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
1.9
『殺人者の記憶法』

お久しぶりの韓国映画。

 なかなか粋な映画タイトルだと個人的には思ってるのだが、映画の中身はそこまで好きじゃなかった。韓国がサスペンス・ミステリーを撮れば成功するっていう偏見がこの作品によって消えた。一応、物語にはひねりがあるのでネタバレなしで短めに。


 第一に感じた事は、ミスリードが多すぎる。ここまでミスリードが多いと逆にイライラしてくる。頓知が効いてる物語でもないため、興味深くもない。
 そして緊張感も弱かった。ありえないことが起きても夢オチだったり、記憶違いだったりすることが繰り返されていて、そういったミスリードが多いと緊張感もなくなってくる。
 運転してるシーンの映像は合成感がありすぎて滑稽だったし、登場人物は誰一人好きになることができなかった。なんだろう表面的なんだよな。この人はどういう人ですか?と聞かれたら一言で終えられるような人ばかりだった。
 韓国映画好きとしては、非常に残念な映画だった。不穏な雰囲気が自然とできているわけではなく、なんとかして作ろうとしてる感が見え見え。『チェイサー』などの方がお勧めできる。
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