けーはち

スカイライン-奪還-のけーはちのレビュー・感想・評価

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)
3.4
三日で地球を征服したスカイライン星人だが、とある親子の絆により宇宙船は東南アジア某所に落下。地上最強の地球人による怒涛の反撃が始まる‼

『スカイライン-征服-』の続編。『クローバーフィールド』的パニックの中で蹂躙される人類を描いた前作に対し、本作は「ナメてた地球人はLAと東南アジア最強の格闘家だった‼‼👊🔪🔪」みたいなノリで手に汗握るSFアクション。

軍にも制式採用されている東南アジア伝統武術シラットの名を一躍広めたノンストップ格闘アクション映画『ザ・レイド』からイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが参戦。主演のフランク・グリロは、同じく『ザ・レイド』のハリウッド版の主役が内定している。となれば、スカイライン星人を相手に回してアンコールワットの寺院を舞台に華麗な格闘技でボコるのも何ら不自然ではないのだ‼(??)

しかし、ブッ飛んだバトル展開を除き、予想外に「まじめ」なんだよな~~本作。前作の時系列の別視点からの復習、改めて脳みそぶっこ抜きの説明、エンディングの伏線回収、薄暗い宇宙船内でのサバイバル展開から、いきなりタイのラオスに落下、現地のレジスタンスが宇宙人の侵略に対して「危機?(侵略に耐えてきた我々にはどうってことないさ)」と皮肉に笑う「アジア視点による欧米の相対化」みたいなのを踏まえて、こういう言い方はどうかと思うが予想外に「映画としてちゃんとしようとしていた」のが……もっと頭のネジが飛んだトンチキSFアクション格闘でもイイんだよ。