けーはち

ドーン・オブ・ザ・デッドのけーはちのレビュー・感想・評価

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)
4.0
元祖ロメロ「ゾンビ」リメイク。ザック・スナイダー監督デビュー作で、GotGなどのジェームズ・ガンが脚本を担当。今となってはDC・MARVEL両巨大アメコミ映画フランチャイズの旗手が奇しくも手を組んだ形となる、超豪華な一品。死体が異形の怪物になる脅威の中、どうにか適応しつつ日常を取り戻そうと藻掻く人間の営み、その中の衝突や和解、変化や成長のドラマ性を、全力疾走してくるスピード感あるゾンビに直面するというマンガチックな画においてもシリアスに描き出す監督の手腕と、原典を踏襲しつつもトロマ的悪趣味さを増す脚本(妊婦がゾンビになると胎児は?➔まあ、当然そうなるよね)が上手く噛み合って当該ジャンルでは群を抜いた完成度だし、20年経た今となってもかなりの秀作と言って間違いない。