けーはち

釣りバカ日誌4のけーはちのレビュー・感想・評価

釣りバカ日誌4(1991年製作の映画)
3.5
ハマちゃん夫妻の愛息・鯉太郎誕生と、スーさんの甥っ子の駆け落ちのエピソードが軸。とりとめないのに愛に溢れた祝祭ムードで人間ドラマがめちゃくちゃ綺麗に収まってる感はズル〜い。マンボウみたいと評された昼行燈の尾美としのりが、東京人なのにやたら流暢な(しかしあまりにもコテコテ過ぎて、ナチュラルではない)大阪弁を喋るせいで、登場人物全体に薄っすら自然と大阪弁が感染った調子になるのが御愛嬌。佐野量子は可憐で良い(現・武豊夫人となり表舞台を去ったが)。

ストーリーと深く関わりはないが、スーさんが株価暴落の影響で経営後継者問題を思い直したとか、好景気にかまけて新入社員を甘やかし過ぎて根腐れしたのだとか、この頃のバブル経済の崩壊の兆しを遠景に感じさせる。