J・エスポジート監督作品。
J・デュアメル主演。
F・ヤンセン、J・フランコ、S・W・キャリーズ、C・フィッツジェラルド、J・エスポジート共演。
別の生放送番組で自殺され、心に傷を負った主人公は、自らの経験を活かし意義ある「自殺」を生放送する番組の司会進行を務めることになる。
生放送を題材にした作品といえば"マネーモンスター"が真っ先に浮かぶと思うけど、こちらの作品も同じくらい楽しめた。
目の前での自殺に心を痛めていた主人公は番組に大義を求めるけど、いつしか他のテレビ業界人と同様にその大義を忘れ、むしろエスカレートしていく。
視聴率だけを考え、自殺者の心に寄り添わない、「自殺」を道具として捉えるという、目的と手段が入れ替わる最悪な展開になる。
番組に視聴者が求めるものは刺激と興奮。それに応えるように番組は過激さを増していき、ついには主人公にそのツケが回ってくる。
常識の範囲内にいる人間と、常識を忘れた人間とでは、同じ事柄に対しても考え方が全く違う。
自分がその立場にならないと理解できないことはたくさんあると思うけど、本作においては製作側と出演側、双方に言えることで、ラストはそれぞれが収まるところに収まるという、ある意味でのハッピーエンドだったのかもしれない。
キャストが思った以上に豪華だったこと、もっとB級な感じを想像していたけどそんなことはなかったこと、結果として期待以上の作品でした。
C・フィッツジェラルドが美人だったので他の作品も観てみようと思います。