インド映画263本目。
最初は、ErosNowで配信になった2016年の10月に早速見ました。アバイの額のシワが愛おしかったです。
IFFJ2017で見た時感想を書いたので、後で追記します。
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英印時代には同じ州に属する大都市で、すぐ近くにあるアムリットサル(インド)とラホール。州都はパキスタン側のラホールの方で、ムガル時代の美しい建物が立ち並び、一方アムリットサルはシク教のゴールデン・テンプルで有名です。
そのアムリットサルから駆け落しようとトラックに飛び乗った花嫁がラホールの名門政治家の家に運ばれてきたからさあ大変・・・
英印インドパンジャーブ州のかつての州都。燦然たる文化都市ラホールを舐めきったショボすぎるシャリマール公園と思われる公園の映像は、ロケするのが難しいんだから許すこととしましょう(実物は昼間ならタージマハルより美しいかも)。
政治家一家の子飼いの気のいい警官が、インドにあるイスラム遺跡やムスリム俳優の話題が出るたびにパキスタンにも欲しかったというのは決してインドをリスペクトしているわけではないということも申し添えて置きましょう。
この騒動の間に二組のカップル+花嫁に逃げられた顔役は色々な発見をします。
話の運び方は単純なドタバタコメディーでも、主な登場人物の微妙な位置関係の落差が物語を複雑にして行き、それでも好きなものは好きなんだから、というのがきっちり貫かれているのが気持ちいい。
思いがけない花嫁の越境とそのだめんず婚約者のおかげで自分たちを見直したパキスタン側のカップルの心の動きが切ない。
インドが猥雑、パキスタンがスッキリ上品というのは実感としてそうなんだから仕方ないと思うのですが、その辺割と実態に即している映画だと思うのは私だけでしょうか?(旅行したのがあんまりにも昔なので自信がないです。)
なにはともあれ、ご贔屓のアバイが身の丈にあったいい役、将来を嘱望される若手政治家ビラールを演じていてとても嬉しかったのでした。
(ErosNow配信・IFFJ2017)
(アムリットサルの猥雑、ラホールの退屈 2018/5/27記)
******なお、インド映画400本目の"Happy Phirr Bhag Jayegi"は、この映画の続編。別の同姓同名のハッピーが中国で新婚旅行中のハッピーに取り違えられて逃げまくります。主演はソーナクシー・シンハーで、印パの国境越えというイベントはない普通の娯楽映画になっていますが、それはそれで楽しい。