どちらかというと芸術志向の有名監督の指導による若手監督によるオムニバス映画。
理に走った感じでこじんまりとはしていますが、丁寧に作られていてまとまりも良く、オムニバス映画としてちゃんとした出来。
自分みた範囲ではありますが、これはボリウッド製のオムニバスとしてはかなり質が高かった。
以前に見たものは長編作家が無理に短い断片を出してきた、あるいは短くまとめるのが苦手なので仕方なくハリウッドやイギリス映画のパクリみたいなのが多く、役者陣が豪華でもちょっと首をかしげるものも多かったので、あまり期待せずに見たのですが、意外にも拾い物でした。
あと、スター俳優ほぼ皆無で、よって映画向きの容姿の役者さんをたくさん見られたのも良かったなあ。
音がテーマですが、捉え方はいろいろでした。
インド詩七篇ていう副題はタイトル詐欺に近いかな?最初の作品に詩は出てきますが、詩的な作品は強いて言えば囚人の話ぐらいでほぼ皆無だったと思います。ポエムな作品は2-3ありましたが。
フランス映画とかでオムニバス作るとほぼ詩的になるんですが、見立てで目を引いといてあとはあくまで課題解決型、という作品がほとんどでした。これ、国民性なのかなあ、と思ったりもします。
始まりは詩から~音の形態、っていうのが実態かな、というオムニバスでした。
原題:Shor Se Shuruaat
(2017/11/3記)