穂苅太郎

ジョン・ウィック:パラベラムの穂苅太郎のレビュー・感想・評価

3.8
今作の場合は“掟”だが、法やルール、つまりシステムの外にある本当の意味での自由の気づきからの再定義がテーマだと読める。

大変興味深いが、実はこれ「トイ・ストーリー4」と全く同じ構造だ。

あんなことやこんなことをしてまで生きることにこだわる理由は、妻への執着などと一応述べられているものの、実はあえて薄めている。もちろん仲間達と戦って勝ち取る“自由”を強調するため。

戦う実戦部隊の敵方が、実のところシステムの外に価値を見出しているところも面白い。格闘家の矜持、イノセンスは保証尊重されているところが、アクション指導畑の監督の価値を反映させているのだろう。

バイク馬犬ナイフ日本刀、空手柔道カンフー、果ては忍術までとにかく戦い方のバリエーションをつけて、途中でクドくなってもくるが、テーマや精神性がお堅いぶん、良いバランスで楽しめる。
穂苅太郎

穂苅太郎