まるみ

ジョン・ウィック:パラベラムのまるみのレビュー・感想・評価

4.7
正直書くような事は何もないんだけど、
全編に渡ってもう最高オブ至高だったので1人でも多くの人にこのナイスムービーを観てほしいので0.1点でも上げたいので。

別に今作をいきなり観ても全く問題ない(私が観たTOHOシネマズでは上映前に「フラッシュバック・ジョンウィック」と題して前作、前々作のダイジェストを流していたが、ストーリーなんて二の次でアクションシーンばっかまとめてて吹いた)が、
できれば是非とも1も2も観てから3をご覧になってほしい。
そうする事でこの作品の堂々たる「みんな大好き(異論アリ)3作目の王道B級、C級感」がより感じられると思う。
今ならネトフリで1.2観れますし。

基本的なコンセプトは同じでも1、2は割とシリアスでしたが、今作もう完全に笑かしにかかってる場面が多々ありコメディギリギリの
楽しいポップコーンムービーになっております。
ひとつだけ小さなネタバレしちゃうと、ジョンウィック名物「横から思っきり車に追突される」がキタ!と思ったらまさかの2連コンボだった時は、なにゆえ館内に爆笑が起こらないのか不思議でならなかった。
笑いながら観るのが正解ですよ。マジで。ジョンウィックのルーツとか笑うしかないでしょうw。
ガン・フーとか言ってる映画の続編が真っ当なシリアス作品な訳ないじゃん。

「キアヌの爆笑アクション見本市 〜もしも○○で殺らなきゃいけなかったら〜 」です。

いやー続編も楽しみだし、ドラマシリーズもあるってよ。まだまだ続くぜぇ。





以下ネタバレ












まあ、ネタバレっても書くことないのは変わらずで。
往年の名作のオマージュが沢山あるみたいだけど、まだ記憶に新しいところで「おいおいw」と思わずニヤけてしまった人も多いであろう韓国映画「悪女」の激オマージュであるバイクチェイスね。
どう見ても一目瞭然なぐらいの丸パ○リだけど監督もキアヌも公言してますし、
まあインパクトこそ初見には叶わないものの彼らなりのアップデートしてやろうという気概も感じられる胸アツシーンですね。

あと、今作でジョンのルーツが少しだけ明らかになる訳だけどこれがもう笑撃。
ロシアン・マフィアによる孤児たちのバレエとサンボの英才教育!!そして彼らは立派なアサシンになるのか…。チビジョンウィック候補生がワラワラと。どいつも良い面構え。

ジョンはベラルーシ系の孤児らしく本名は「ジャルダーニ・ジョヴォノヴィッチ」というらしい。は!!
1作目からジョンが「バーバ・ヤーガ」と呼ばれていたのが伏線だったの?(当時は1のラスボスのヴィゴがロシアンだからだと勝手に解釈してた)
ジャルダーニって言われるとイタリア系かと思うけどちゃうんかいね。

何にせよ、追い詰められたジョンがモロッコへ飛んだり、恐るべきお寿司集団が出てきたりと一気に国際色豊かになったね。
○○コンチネンタルで世界周れんじゃね?なんて夢想したりしつつも、
ベラルーシとロシアね…。色々とキナ臭えなって事でこの辺はジョンウィック前日譚になるらしいドラマシリーズで描かれるのかもしれんし、スピンオフで色々と拡げられそうな予感もするのである。

皆さん大好物の(異論反論オブジェクション有)ドス暗い復讐譚もやれますよ、きっと。

妄想はさておき続編ごとに興行成績を伸ばしてるのも、最近久しくなかった、こういうある意味王道の続編、続々編のあり方に飢えてる人が多かったって事じゃないすかね。
マーヴェルとかのガッチガチで隙のないクオリティの連作もいいけどさ。
たまにはこういうバカで本気な映画が観たいじゃない。
まるみ

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