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ジョン・ウィック:パラベラムのマーチのレビュー・感想・評価

4.3
はい、やってきましたシリーズ第3弾!!🐶

みんな大好きキアヌの大ヒットシリーズジョン・ウィックの3作目ということで、『ジョーカー』と公開日が被ってしまったことで若干話題性には欠けてしまっていますが(笑)、今回もめちゃくちゃ面白いですよ〜!

2の直後から幕を開ける今作は、結末から考えると中編といった感じで、製作されるであろう4と2の橋渡し的な内容になっていました。

それでも侮ってはいけないのが、あの「ナイ・フー」や「カー・フー」を生み出したアクション映画としてあまりにも画期的な2を凌駕するアクションがあるから。というよりは今作、もはやアクションの乱れ打ち状態で、ストーリーをいかにアクション映えするところへ繋げるかという部分に頭を捻らせたであろう製作側の苦労が伝わってくるような作品でした。笑

序盤から「こんなにグロいシリーズだったっけ?」と思わせるほどの容赦ない過激アクションが繰り出されるのですが、その辺にあるナイフを手当たり次第投げまくったり、もう死んでるだろうに頭に銃を撃ち込みまくったりと、不謹慎にも程があるのにあまりにもバカらしく豪快に振り切っていて爆笑を禁じ得ませんでした。

間に挟み込まれるユーモアも最高で、ハル・ベリーとのくだりではシリーズネタで笑わせてきたりと、シリーズファンへのファンサでしかない目配せもキアヌがお茶目に演じていることでスタイリッシュだし、かっこよすぎました。

このシリーズといえばやっぱり犬の活躍ぶりですが、今回はなかなか過酷なシーンがあって、それをバネに今回も刺激的な展開へ突入していくことから、やはりこのシリーズと犬は切り離せないんだな…むしろ犬への愛あっての物語だなと思わせられました。

前作に比べて絶対的な敵は1人なので、その分の盛り下がりはあるかもしれませんし、ほんとキアヌがひたすら殺しまくり続ける回だったので、終盤までに飽きてしまう人もいるかもしれませんが、よくよく見ればアクションのバリエーションも幅広く、飽きさせない作りになっていますし、新規ファンに向けたハル・ベリーとのバディシークエンスや、シリーズファンに向けた“あの人”とのバディシークエンスありで、この親切な設計がこのシリーズの愛される所以だなとも思ったりしました。

とにかく止まらないキアヌの暴走と、アクション映画としての素晴らしさがてんこ盛りになった、シリーズファンにもここから入る人にもたまらない最高の娯楽映画になっていると思いますので、この映画は是非とも劇場でご覧ください💥💥🔫

体感時間が今年イチ短かったし、楽しすぎて叫びだしたくなるほど笑ってました。笑
続編も絶対にお願いしますよ!(でもこれ以上のアクションなんて生み出せるんですかね…?笑)

「Guns. A lot of guns.」
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