猿山リム

ミクロの決死圏の猿山リムのレビュー・感想・評価

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)
2.5
 プレイステーションのゲーム「クリックメディック」をプレイしていて、このゲームの発想の原点は多分この映画だよな・・・と手に取った作品。
 映画を観てからプレイした方が面白いオマージュ的な物が見つけられるかと思い。

 子供の頃、父のビデオライブラリにテレビ版を録画した物があり、何度か鑑賞しようと挑んだ物の・・・子供には退屈すぎる内容にいつも序盤で寝てしまった難敵に挑戦。
 
 要人が暗殺されかけ昏睡状態を救うために、ドラえもんでいうところのスモールライト的な物で潜水艦ごと小さくなって要人の身体に潜入し、内側から治療する。

 ・・・病気じゃなかったのか・・・。
 後にこの映画に影響を受けた作品群は、ウイルスだったりウイルスに汚染され怪物化した細胞だったりと戦う感じの物が多い印象なので、元ネタもそうなのかと思った。
 脳内のデリケートなところにある腫瘍だか血栓だかを除きに行く。
 衝撃の悪影響で、血液の流れにイレギュラーがあり、予定外のルートに紛れ込んだ潜水艦が、知恵と勇気で乗り越えていく。
 
 人体を探検する冒険譚の文法でもあるかも知れない。
 特に外敵と戦うシーンこそないものの、抗体や白血球などは異物を攻撃する特性があるので注意が必要だったり。

 ・・・ただ、それだけだと物語が薄くなるので、要人暗殺の話を織り込んで、乗組員の中に裏切り者がいるかも知れないという要素を盛っているが・・・。
 もっと他のトラブルの方が面白かったとは思うが、50年以上前の一つのジャンルの先駆け映画に付ける注文でもない気もする。
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