時代を感じさせる所もあるけれど、60年代という時代を考えればよく出来た作品です。医療関係者からの助言も得て作られたこともあり、『そうかこういうことが起こってしまうよね！』と勉強になりました。ミクロ状態の潜水艇や人間を、体が異物と捉えて攻撃しようとする所なんて確かに『異物』になり得るよな、と感心。体に必要な機能がこの作品ではスリリングなシーンになるのですね。人を乗せた潜水艇ごと人の血管に入れるくらいにミクロにして、悪い箇所を直接治すなんてよく考えますね。少し前に体に負担をかけずに悪い所を狙って治療する方法が研究されていると知りました。流石に人をミクロにはしないけど、この作品と同じように血管を伝って薬を運ぶ、というようなことでした。その直後にこれを観たので今より60年程前にこんな映画が作られていたなんて驚きました。ドナルド・プレザンスが出演しているので何か一悶着起こしそうだな、とニヤリとしてしまいました。
