ともぞう

ミクロの決死圏のともぞうのレビュー・感想・評価

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)
3.2
小さい頃、科学ものが大好きで、この映画もワクワクして観たことを思い出す。今、観るとびっくりするぐらい子供騙しだけど。

〈あらすじ〉
物体を細菌大に縮小し、長時間体内に浮遊しうる研究を完成した、チェコの科学者ヤン・ベネス博士がアメリカに亡命してきた。しかしアメリカへ着くや敵側のスパイに狙われ、車に乗っているところを襲われ、博士は脳出血を起こし倒れた。現在のアメリカの医学では、博士の研究の初歩の段階までしか進んでいず、体中に潜りこむことは1時間しかできなかった。だから、長時間潜行を知るためには1時間だけでも博士の脳内に潜り博士を助けねばならない。医学史空前の試みがここに挙行された。潜行艇に医師と科学者を乗せ、ミクロ大に縮小し、それを博士の頚動脈に注射することにより、博士の脳内出血部に到達させ、レーザー光線で治療する、というのであった。潜行艇プロテウス号は、脳外科医デュバル(アーサー・ケネデイ)、その助手コーラ(ラクェル・ウェルチ)、循環器の専門医マイケルス(ドナルド・プリーゼンス)、海軍大佐オーウェンス(ウィリアム・レッドフィールド)、それに特別情報部員グラント(スティーブン・ボイド)の5人を乗せて博士の体内に潜入していった。無論外部とはリモート・コントロールで絶えず緊密な連絡をとることは言うまでもない。しかし、実際に潜行艇が血管内を潜行してゆくと思いがけないことが突発した。血管の内皮壁に微細な割れ目があり、とかく艇の進行が遅れがちだし、心臓の鼓動は進行を妨げた。彼らは60秒間博士の心臓を止めて、やっとのことで通過、さらにリンパ節内に入っていった。しかしここでも海草のような網状ファイバーに絡まれ艇は壊滅寸前となった。そこでグラントとコーラ、マイケルスが艇外に出て絡みついたファイバーを必死で除去、正に九死に一生の難事だった。ようやく艇が脳に入った時、余す時間は6分しかなかった。グラントの超人的な活躍で脳の治療を終えた時、突如外部との連絡が絶えて、艇が破壊した。マイケルスが敵側に通じてい、裏切ったのだった。絶体絶命の危機。後4分のうちに体外にでないと博士の生命は無論、彼らも消滅してしまう。出口を捜さんと4人が必死になっていると、後方から1点の光明がグラントを捉えた。それはバネス博士の目から入る光線だった。涙腺を刺激し、涙とともに体外へ脱出、時間はもはや分をわって秒台に達していた。すばやくミクロ拡大機にあてられ、4人は無事に決死の大冒険に成功した。
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