いの

ターミネーター ニュー・フェイトのいののネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます



「ブレラン2049」で、男の人の多くが、 アナ・デ・アルマスの虜になっていた時、私はマッケンジー・デイヴィスに惚れていた。立ち姿の美しさと勇敢さ、低くて潤ってる声。もう大好きです。「タリーと私の秘密の時間」でも、シャーリーズ・セロンと堂々と渡り合っていてステキ極まりない。

そんなマッケンジー・デイビスがショートカットにしてスクリーンに現れただけで、わたしはもう十分しあわせです。主役はもらったぜ。笑



こんな内容のお話だったら、いくらでもストーリーを焼き直すことができますね。しゅ、しゅごい!溶けても、焼かれても、何度でも何度でも再生する最新型ターミネーターと同じく。ひたすら続く追いかけっこ、ひたすら続く追いかけられっこ。どんなに逃げても、ヤツは来る、きっと来る。



いずれ人類のリーダーとなるジョン・コナーを守るため。そのために、サラ・コナーは、未来からやってきた者に、守られなければならなかった。息子を守るための母。それがかつてのお話。でも、今作は、ダニーという女性そのものが、未来でリーダーとなる。だから、ダニーは守られ、生きなければならない。
旧作と今作との違いが、ドヤ顔(=ドヤ脚本)で語られたとき、かすかに持っていた私の期待は、かすかな失望へと変わりました。そんなん、ドヤ顔で語ってどうすんねん!そんなの、真新しくもなんともないんじゃよ-!主役を女性陣にもっていっても、全く新しくない女性像。未来って、過去に回帰することなのかしら。


たったひとりのリーダーを、3人(サラ・コナー、シュワちゃん、マッケンジー・デイビス♡)で守るというのも新しくないなあ、と思う。リーダーが死んだとしても、次のリーダーはきっと出てくる。リーダーは1人しかいない、という価値観というか思い込みというか、それもなあ。たったひとりのリーダーとか、たったひとりのレジェンドとか、そういうの必要なのかしら。これを言っちゃあお終いなんだから、何体も送ってきたら完敗するのに、なんて、口が裂けても言っちゃダメ!こらっ!


それから、ダニーという女性が「I'm sorry.」と言った時、字幕は「かわいそう」と出る。これが2度もある。「I'm sorry」を「かわいそう」と訳すことへの違和感。誰かに対して、「かわいそう」と言うこと自体が好きじゃない。失礼極まりないと思う。目の前の人に対して(目の前の人じゃなくても)、「かわいそう」という言葉は使いたくない。英語も全く話せない私が、林完治さんの字幕にいちゃもんつけるなんて、お前いったい何様なんだとお叱りを受けたら、全くもってしてその通りで、ごめんなさいするしかないのだけれど、やっぱり私はそう思うんだ。


と、なぜか色々言いたいことを言っちゃったけど、「ジェネシス」よりは良い!映画館で観ることができて良かった!!!
いの

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