このレビューはネタバレを含みます
ゴシックホラー、SFファンタジー、青春群像劇
それらをほんと見事に融和させた
スティーブン・キングならではの作品だと思う。
「友達のままかな?」
自殺に及んだスタンの台詞がグッと差さり
"それ" を倒すために必要なのは
大人になったルーザーズたちの記憶の中にある
思い出の品々だ。
そこで導かれていく
仲間割れを起こした後に訪れる
少年時代を過ごしたあの場所--
環境が変わった大人達が自身の道程を改めて咀嚼
し、考えさせられていく仕様。
ビル演じるペニーワイズも相変わらずで
IT(恐怖)の演出は前にも増して拍車がかかる--
フォーチュンクッキーが異物の獣
裸で踊るババアに、ポエムに準じる火達磨ピエロ
殺された子供の頭が蜘蛛に変化 etc...
また" IT / それ "ならではの倒し方も見事
心臓を掴んだみんなの手の平は絆で傷をつけた側なんじゃないかな?
P.S.
後にも先にも、肩ナメで排水口とイマジネーションライン広げるのは今作だけじゃないだろうか笑