みどり

もったいないキッチンのみどりのレビュー・感想・評価

もったいないキッチン(2020年製作の映画)
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2020/11/25

生きていく上でとっても重要な食のこと
自分が今とても気になることのひとつ
これは授業や研修で見ても良いような
はたまた
まったく関係のない職種の人にも
ぜひ見て欲しいと思いました。



もったいない
とは
無駄をなくすということだけに限らず
価値あるものを捨ててしまうこと

ハッとした
自分にとってのいらないものが
誰かにとっての必要なもの
それは食品だけに限らず他のものにも言えること

日本の食品ロスは世界でもトップクラス
年間643万トン
国民ひとりあたり毎日おにぎり1個分もの量だという

食材救出人であり、本作の監督であるダーヴィド・グロス
彼は捨てられてしまう食材を救出して
おいしい料理に変えてしまう

捨てる予定だったものが
別の料理に生まれ変わったとき
悲しい運命から救い出した、と言う

コンビニの廃棄の現状も新鮮だったし、
目隠しして精進料理を食べれば
五感が研ぎ澄まされ
食事と向き合うことができると
そういえばご飯を食べる時も
何かしながらで
なんとなく食べているなと改めて気づく

みんなが食べていないから
なんとなくそうしてきたからと
捨ててしまっている部分も
実は調理方法を変えれば食べることができたり

もったいないと思えるだけ
しあわせなことなのかなって
大阪のホームレス生活をしている方々は言う

野菜や果物に少しの傷がついているだけで
売り物にならないのが日本
傷のある野菜たちはその傷に甘みなどが集中しておいしくなる傾向にあるのだとか
それから
傷のある野菜はとってもユニーク
そんなふうに考えられる姿に驚いた


京都で野草を食べているおばあちゃんの話
自然は野菜のスーパーマーケット
台所で革命を起こすのよって

食べ物が変われば体が変わる
体が変われば心がかわる
心が変われば生き方が変わる

自然の恵みをもういちど考える
いただいていますという気持ち

自分がすっかり忘れていた
当たり前に思えているこの生活
便利さ、に慣れきっているけれど
なにかの命をいただいて
犠牲にして私たちは生きている




忘れかけている大切なことを
いま一度じっくりと考えてみたい
みどり

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