真田ピロシキ

あさがおと加瀬さん。の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

あさがおと加瀬さん。(2017年製作の映画)
2.5
先日ストリートファイターの春麗とジュリのキュンな同人誌(全年齢)を見つけて手に入れたくなったのですが、随分前に出たもので時既に遅く悲嘆に暮れています。それで良さげな百合作品を代わりに見ようと調べていたらこれを見つけて時間も短いので気軽に見れるかと思ったのですが思った以上に軽い。軽すぎる。pixivのイラストや同人誌程度のボリュームで見る分にはホワーンと萌えれるのだろうが、甘ったるすぎるキュンキュンを1時間近く見る感性はなくて胸焼けする。つい先日大真面目で重厚なレズビアン映画の傑作『お嬢さん』を見たばかりなだけになおさらにこの食い足りなさが増してて。自分には百合程度の軽さがちょうど良いのだと思っていたのだけど、いざ作品として腰を据えて見るとなるともっと真剣じゃないとダメそうだった。それとこれは男性向けの百合としか思えず、実際のレズビアンの人が見たらどうなのでしょう?同性愛者でない人間がBLや百合を消費する後ろめたさを感じさせられますますノレない。

シュタゲの監督だけあり空気感のある綺麗なアニメーションは拝めてそこは楽しめる点であるが、キラキラでファンタジック過剰な演出はエモさを狙いすぎててわざとらしくそれも合わない。これが高校生ではなく大人の話ならこんな浮ついた世界観でなくてもう少し楽しめたんじゃないかなあ。キラキラなキュン死映画は多分ノットフォーミーであることは分かれてよかったです。