くわまんG

機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影のくわまんGのレビュー・感想・評価

2.5
こんなところにもサイコフレームありました!…というお話。

もう何番煎じかわからない、ニュータイプ物語の出がらし外伝。とはいえその概念を破壊しているわけではないし、ゾンビ映画ほどとまでは言わずとも、裾野が広いアイデアなんだなぁと感心しました笑

とりあえず、シャア専用ザクⅢが登場した時点で、ガノタならよだれが出たはず。第二次グリプス戦役時のシャアの足跡が垣間見えたわけだし、新シリーズの胎動を感じずにはおれませんわ笑

MSバトルは、悪くはなかったですよね。ロールアウトされなかった試作機、過渡期の新型、未改修の型落ち機(ハマーンカラー!)…外伝でひと花咲かせて退場するにふさわしい機体ばかりでしたね♪

キャラクターもね、背景はよかったですよ。パイロット適正はゼロだけど、メカニックとして能力を発現したニュータイプ少女アルレット。共感覚全然関係無い気もするけど、きっと機械に染みついた“声”が聞こえたりするんでしょう…笑

パイロット技術は随一なのに殺人ができず、“最強のテストパイロット”という不名誉を被っている男、ダントン。いい設定ですねぇ。アルレットを娘のように感じている様子。

うん…。いやまぁ正直ね、お話があまりにも飛び飛びでね、形を成してないんですわ…。午後ロー観てるのかと思いましたよ。尺(予算)が笑っちゃうほど不足してるのに、ガノタの欲しがるミリタリーバトルやサイコフレームキラリーン☆も盛り込まなきゃいけなくて、こんなに散漫になっちゃったのかな。。

他人と感覚を共有できるので、違う立場の目線に立つことができ、分かり合えなくても許し合える次世代人類、ニュータイプ。ところがマジョリティである従来の人類オールドタイプたちは、感覚共有能力の戦闘利用に腐心するばかり。富野御大が提示した「力の使い方のススメ」は、幸か不幸か今なお人類に刺さりますわな。