くわまんG

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀のくわまんGのレビュー・感想・評価

4.0
あらすじ:ゾンビにどう反応するかで、その人がどういう人物か分かるよ。

世界中でゾンビ発生!どうすんねん!?…というお話。

失うものが無くなると感情の波がしずまり、恐怖心が薄れて状況がよく見えるようになり、冷静に尊い行動がとれる。そうして、受け身な人生から脱却したことを悟ると、妙な高揚感で目がギンギンになる。バーバラの女優さんは、ここら辺の心境変化を好演していたと思う。

開始早々ピンチを迎えるのに、以後中弛みしない構成に唸る。ゾンビとの戦闘よりも、群像劇をメインに据えたからか。どの登場人物にも感情移入できるので、誰しも「自分なら誰に近い行動をとるだろう」なんて考えてしまうはず。

オモシロ造形のゾンビがたまに笑えたけど(冒頭のびんぼっちゃま君とか)、全編シリアスな良作。トム・サヴィーニは、根が真面目な人なんだろうな。