電気羊

ファイティング・ファミリーの電気羊のレビュー・感想・評価

3.5
実話を元にしたWWEの女子レスラー”ペイジ”のサクセスストーリーを描いた伝記映画。
まあね「ミリオン・ダラー・ベイビー」も、女子ボクサーのサクセスストーリーだろうと観ていたら、途中から最後まで絶望しかなくて「嘘だろ!?」ってなったんだよな・・・苦笑

イギリスの元半グレのプロレス一家に生まれた女の子は、両親と兄の影響でプロレスに親しんできたが、地方巡業しか収入手段のないプロレス一家の家計は苦しいモノだった。
そんなある日WWEというアメリカ最大のエンターテイメントプロレス団体WWEの新人発掘オーディションが開催され、ペイジと兄が受験を許される。

だが、大勢の受験者の中でオーディションに合格したのは幼い頃から兄にプロレスの指導を受けてきたペイジただ一人だった。
兄のプロレスラーとしての実力を知るペイジは、プロモーターに兄を採用するよう詰め寄るが、兄にはスター性がないとあっけなく断られる。

家族の夢である一流レスラーを目指し、WWEの過酷なトレーニングに耐えるペイジであったが、オーディションの合格仲間が、ルックスで採用されたようなモデルやチアリーダーであったため、心の中で軽蔑するような動きを隠せず仲間たちと軋轢が生まれる。
そんな仲間とのギクシャクした関係であったが、ペイジは彼女たちの必死の努力を知る機会があり素直に謝罪して、仲間として頑張っていこうと心を開く。

そして迎えるクリスマス。ペイジはWWEのリングに大抜擢され、元チャンピオンを破る大番狂わせを演じ、リングに上がったときはブーイングの嵐だったのが、熱狂的な声援に変わっていくのだった。
自分と家族の夢を叶えたペイジは、その後もWWEの大スターとして愛されるている。

プロレスは真剣勝負ではない。だが格闘ショーとして極上のエンターテイメントであることは間違いない。街のケンカ自慢くらいじゃプロレスラーには到底かなわないね。
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