ひさかた

レプリカズのひさかたのレビュー・感想・評価

レプリカズ(2018年製作の映画)
3.0
倫理観よりも愛を取った男の話。

「複製」は「オリジナル」とどう異なるんだろう。
見た目は同じ。記憶も同じ。声も同じ。

「クローン」は人?モノ?

もしあなたが家族を失ったとして、そしてあなたに「複製」の機会があったとしたら。

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以下、私見。
わたし個人としては、本作の「複製」された家族はニセモノだと思ってます。
記憶も全部自由にいじれてしまったら、ウィリアム(唯一の人間)と「複製された家族」のパワーバランスが偏りすぎなのでは?
フェアでなさすぎる。だって、ウィリアムはもし家族が気に食わなかったら記憶を書き換えたり削除したりできるわけで。
それって、我々が道具であるパソコンやスマートフォンを使いやすいように、容量が増えすぎたらデータを削除して、人に見られたくない検索履歴も隠滅して、普段使いするアプリをインストールしてホーム画面に設置する、ということと同義になると思う。

ストーリーは単調で粗が目立つなぁと思ったものの、自分だったらどう考えるか、みたいに思いながら観ると結構楽しめるのかも。
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