ニクガタナ

ホース・ソルジャーのニクガタナのレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
3.6
9.11直後に遂行されたが機密として明かされていなかった、アフガニスタンでの米陸軍特殊部隊の極秘作戦を描く実録戦場アクション。米軍兵士12人のキャラが比較的ちゃんと描かれてて作戦内容も単純で分かりやすく観やすい。人を殺したことのある男の目が分かる現地反タリバン勢力将軍の「兵士ではなく戦士になれ」って言葉にグッと来てしまう社畜のおのれ。主演のクリス・ヘムズワースは何観ても漢らしくてカッコいいな。味方は絶対守る!とにかく12人誰も死なせない!死なずに故郷へ帰るのだ!と言う覚悟が、空爆して敵兵大量に殺しておいて虫が良くないか?とは思うけど応援したくなる。見せ場の騎馬戦闘シーンがすごい迫力。敵のやられ方のバリエが少ないのが工夫を感じず、事情を感じてちょっと残念だし、護衛の現地少年兵を黒人米兵が必死で守ろうとするお涙頂戴展開もちょっとやりすぎでは?と思うが、これが長編初監督の作品とは恐れ入る出来。ニコライ・フルシー監督ってSONYブラビアのスーパーボールのCM監督かぁ。すごい才能だ。戦地で腰いわして寝てるだけのマイケル・シャノンの愛されるお荷物ぶりが光ってた。相変わらずこの手のアメリカ映画のタリバンやアルカイダ、ISの敵の親玉の露悪的な描き方が酷い。子供達の前で母親撃ち殺し、敵前逃亡する味方の兵士達撃ち殺し、挙句自身が敵前逃亡ってそんな奴本当にいたら本当にクソだと思うが、本当?
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