ドント

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダーのドントのレビュー・感想・評価

3.6
ライダー映画でベストのステージに立つ一本で、平成二期を観てきた人には最高の贈り物。謎の科学者の手でビルド/エグゼイドらの世界が融合する計画が進み、その衝撃で人類滅亡が迫る中、ビルドとエグゼイド、そしてゴースト(御成もいるぞ)、鎧武、フォーゼ(JKと大杉先生もいるよ)、そしてオーズ(嗚呼、アンク……)らが立ち上がる。
「ライダーって何で見知らぬ人のために戦えるんだ?」と悩む中、平行世界に行ってしまった龍我に主題性を預けて、先輩たちはいつものようにどんどん戦っちゃうお話の通行のよさが抜群。向こうで最初に出会うのが兼医師のエグゼイドたちなのもまたよい。医師としての仕事ぶりも引き続き丁寧に描いている。
演出にちともったいぶりすぎた部分も散見されるが、無人飛行機/小型の手持ちで撮ったとおぼしき映像の遊びも楽しい。戦闘場面も火薬量などは少ないものの充実している。
先輩ご本人登場には無条件にキターとエキサイトしてしまうが、「助けに来たぜ!」だけじゃなく新たな物語を編んでしまうオーズ。こんなん泣くしかないじゃない。ずるいぞ!
オーズだけじゃなく短めの時間で各人物をバッチリ伝える配分も絶妙。意思を引き継ぐ龍我の心意気も気持ちよい。やや説明過多な印象もあれども現行・歴代好きの欲望両方を満たす一本だった。ありがとう!!
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