原作マンガ、アニメ版ともに未見。どちらかというと、前作の長編映画のチワワちゃんが大傑作だった二宮健監督の作品だから気になってといった感じ。
何者かになろうとしている若者を描いた点ではチワワちゃんと同様の共通点が伺える。
クラブパーティー、DJ文化に魅了されたアゲ太郎は先輩DJに弟子入りして自分の世界を目指す。
アゲ太郎がデビュー戦でやってしまう失敗の数々が本当にDJあるあるの行動ばかりで、何年もDJをやってきた自分としては目を覆いたくなるほどに共感してしまった。
作り手側もクラブやDJのことをしっかり理解してフューチャーしてくれてるのを感じて好感度は高め。
プレイされる楽曲も、オープニングで流れるIncredible Bongo BandのApache、Jackson SistersのI Believe In Miraclesなど、曲名を知らなくても一度は聞いたことがあるような名曲の釣瓶打ちで、これらの点は本当にアガりまくる。
ただクライマックスのクラブの決戦はアゲ太郎ひとりで戦ってほしかったなと思う点があり、ここだけはマイナスだったか。
いずれにせよ総合的には非常に楽しめたし、何より単純に音に合わせてフロアで踊るのってやっぱり楽しいよねって再認識させてくれた。
しかしアゲ太郎くんデビュー戦でいきなりWOMBのメインでプレイするって、よっぽど肝が据わってないとできないと思うぞ・・
