とんでもない快作。見終わったあとは非常にすかーっとしました。
ブラジルのとある辺境の地にある、バクラウという小さな小さな村を舞台にした事件を描く。
本当に小さな村で水は給水車に頼っているものの、電気やネット回線などのインフラは整っており、学校や町医者なども機能し、村民みな仲良しで通りでカポエイラを楽しむ様子も伺える。
ごく普通の人々なのに、どうしてポスターイメージにもあるような流血を伴う事件に発展してしまうのか。
訳がわからないままバクラウ村に飲み込まれていくウド・キア御一行の気持ちに寄り添って見てほしいので、なるべくネタバレや事前情報を仕入れずに見るのがベスト。
あの正露丸(?)は何だったのとか、物置となってしまった教会の中も見せてよとか、まだまだ深堀りできそうなディテールが数多く残っている。願わくば続編が見たい気もするが、無くても見た人同士でアレコレと村の事を考察し合うのもまた楽しそうだ。